日々白瀬

日々の日記です

私の1番の映画の話

私が映画にどっぷりハマったのは高校2年生の頃でした。

バイトも部活もしていない私は、今ほど趣味も多くなく、ただなんとなく毎日を過ごしていたように思います。
両親は人並みに映画が好きで、家にいくつかDVDがあったのですが、私は金曜ロードショーで面白そうなものがあれば見る、ジブリなどのアニメ映画をかじるくらいでした。

そんな私はふとしたきっかけで、家にあった1本のDVDを見ることにしました。

ロビン・フッド(1991)
ケヴィン・コスナー主演、モーガン・フリーマンをはじめ、かなり豪華なキャストですが当時の私は誰一人として分からない状態でした。
この作品を見た私は初めて、「映画ってすごくワクワクするんだ」「映画ってこんなに感動するんだ」と、映画の面白さを知りました。
間違いなくこの作品が、私を映画好きな人間にしたと言えます。
今になると史上最高の名作!とは言えませんが、私にとってはとても大切な思い出深い作品ですね。

そこから私は、まず家にあったDVDをひとしきり見ることにしました。
ジュマンジアルマゲドンプロジェクトA、星の王子 ニューヨークへ行く…かなり有名なタイトルばかりでしたが、面白い作品ばかり見たことは映画を好きになるのにプラスに働いたのかもしれませんね。

そんな私を見た両親は、レンタルショップに連れて行ってくれたり、中古のDVDを買ってくれたり、この映画が面白いよとたくさんおススメしてくれました。
高校生の頃にはネット環境も整っていましたから、私はインターネットで映画を検索し、興味があるものをメモしてレンタルショップで借りて、夜中2時すぎまでベッドの上で、自分のノートパソコンを膝に置いて夢中で映画を見たものです。

映画だけにのめりこんだ私は、その年に250作以上を見て、あっという間に両親より多くの作品を知るようになりました。
それでもこの世界にある映画はものすごく数が多くて、見たい映画のリストの数が減ることはなかったですね。

そんな私が高校時代に出会って、今でも「一番の映画は?」と聞かれたらコレだと言える映画がこちらです。

素晴らしき哉、人生!(1954)
この映画は、「主人公が自殺を図った」というところから始まり、彼の人生の回想がラスト近くまでずっと続きます。
私たちが見るのは、善人であるがゆえにうまくいかない彼の人生です。
白黒映画は現代の鮮やかな画面の映画には見劣りするかもしれません。
派手なCGのない一人の男の人生を見る時間は、少し退屈かもしれません。
けれど、どうか見ていただきたい。
どれだけつらい状況に立たされても自分が生きていること、誰かに善い行いをすること、いつも誠実でいること
それがどれだけ大切なことか学び直すと同時に、人間は信用に値する、人生は素晴らしいんだと心から思える作品です。
映画の中でも、何かを失ったり、誰かの死によって涙する作品は多くありますが、「得る」「生きる」ことでこんなに涙が溢れる作品というのは稀な気がします。


またまた長くなってしまいましたね。
今度別でおすすめのホラー映画などについてもお話ししたいと思います。
それでは今日はこの辺で、おやすみなさい。